データ管理ソフトウェア OWLManager
OWLManagerはOWL計測装置でスキャンしたデータ(OWLデータ)を解析・表示する専用ソフトウェアです。シンプルでわかりやすい構成のため、どなたでも簡単に使うことができます。
ソフトウェアのライセンスは買取型の通常ライセンスと年間ライセンスの2種類を用意しています。
概要
機能 | 備考 |
胸高直径 | 10m先立木の胸高直径誤差2cm以下(林内の状況により誤差は異なります) |
樹高 | 平均樹高で誤差は1m程度(樹冠や枝張りの状況により低く計測されることがあります) |
曲がり | 山側地際50cmから6mの高さまでの最大矢高で表現 |
立木位置 | 2次元立木位置図。胸高直径の違いをシンボルサイズで表現 |
立木本数 | 指定エリア(調査地範囲)内の総本数、haあたりの本数を算出 |
材積 | 総材積、間伐材積、haあたりの材積などを算出 |
直径分布 | 直径階毎の本数。間伐などの目安に利用 |
GNSS | スキャン地点毎に記録。シェープファイルやCSVファイルで出力 |
ユーザによる付加情報 | |
立木番号 | 立木毎に設定可能。指定エリア内(調査地範囲)の立木に対して一括で指定可能 |
樹種 | 解析時に樹種を指定。立木毎に変更可能。 |
立木の状態 | 生立木、枯損木、病虫害 から選択可能 |
立木ステータス | 間伐木、境界木など設定可能 |
機能紹介
調査データ作成
OWL計測装置でスキャンしたデータを解析して調査データを作成する機能です。OWLManagerをインストールしたノートPCを現場に持ち込めば、計測した結果をその場ですぐに確認することができます。
例えば、1500本/haの20mx20m程度のプロット調査(9地点のスキャンデータ)であれば5分ほどで解析が終了し結果を得ることができます(※1)。
立木位置図
立木の位置を表した2次元位置図です。それぞれの立木に状態やステータスを設定することができます。フィルタ機能を使用して樹高や胸高直径値で絞り込みを行えば、どのような立木がどのあたりに分布しているかを把握することができます。
立木リストと集計
検出した立木をリストで表示する機能です。リスト上で直接編集することもできます。
リストの右側には各種集計結果が表示されます。立木本数や総材積、haあたりの材積、間伐率などを算出します。樹種ごとの形状比も算出します。
調査地範囲設定
立木位置図上で任意の範囲を設定することにより、範囲内の立木本数・平均値・総材積・1haあたりの材積等を算出することができます。範囲の設定は、多角形・四角形・円があり、位置図上に図形を描くようにして行います。四角形と円の指定においては、縦横の長さ、直径の数値を入力しての指定も可能です。
立木ウォークスルー(OWLWalker)
3次元点群データを表示する機能です。様々な視点で林内の状況を確認することができます。地形表示、等高線表示も可能です。
360°カメラ付きOWLでスキャンした場合は点群をカラー化することができ、より臨場感のある表現が可能です。
(AME-OL104型カメラ無モデルを使用した3D点群)
その他の機能
- ネスルンド方式による樹高補正機能
- 2cm括約表示機能
- フィルタ機能
- 調査データエクスポート/インポート機能
- プラグインインストール機能
各種ファイル出力
OWLManager上の各種情報を、CSVファイルやシェープファイルに出力することができます。これらのファイルを使用しお使いのシステム上で独自の分析や解析、集計を行うことができます。
ファイル形式 | データ | 詳細 |
csvファイル | 立木データ | 立木ID/立木番号、胸高直径、曲り、樹高/補正樹高、材積、バイオマス相対位置、絶対位置(緯度経度・平面直角座標)等 |
スキャン地点データ | 相対座標、絶対座標(緯度経度・平面直角座標) | |
立木幹形状データ | 胸高部より上部の高さ10㎝毎の中心位置と直径 | |
調査状況データ | 面積、立木本数、胸高直径や樹高の平均値、総材積、バイオマス、ha換算値(本数、材積、バイオマス)等 | |
vtkファイル(*) | 地形データ | TINデータ、テキスト形式 |
pcdファイル(*) | 3次元点群データ | バイナリ形式 |
シェープファイル | 世界測地系と日本測地系のデータ | スキャン地点、立木、調査地範囲 |
OWLManager動作環境
最大測点数 50 程度(計測面積0.5ha程度)の解析
項目 | 条件 |
CPU | Intel Core i5以上(Core i7以上を推奨) |
メインメモリ | 8GB以上 |
補助記憶装置 | ソリッドステートドライブ(SSD) 空容量20GB以上 |
上記以上の広域の解析
項目 | 条件 |
CPU | Intel Core i5以上(Core i7以上を推奨) |
メインメモリ | 16GB以上 |
補助記憶装置 | ソリッドステートドライブ(SSD) 空容量40GB以上 |
共通
項目 | 条件 |
オペレーティングシステム | Windows 10 / 11 |
システムの種類 | 64Bit |
ディスプレイ | SXGA以上 |
.NET Framework | .Net Framework 4.7.2以上 |
その他 | 空きUSBポート1ヶ以上(※2) |
(※1)解析処理時間は使用するPCの仕様によります。
(※2)ハードウェアキー用として常に1ポート使用します。
(※3)SSDを搭載したPCのご使用を強くお薦めします(HDDからSSDへの換装もご検討ください)。