概要
収穫調査支援アプリは、「地上レーザスキャナによる収穫調査実施手順」(※1)をベースとして、オルソ画像や地上レーザスキャナ(OWL)を活用した収穫調査データを自動処理して、解析作業の負担を大幅に軽減し、必要な図表や帳票を自動出力します。
(※1) 林野庁による公表資料 [LINK]
詳細につきましては、「収穫調査支援アプリのご案内」 [PDF] を参照してください。
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地上レーザスキャナによる収穫調査の手順と収穫調査支援アプリの活用
収穫調査支援アプリは、3種のアプリ(樹頂点検出ツール、標本ライン選択サポート、収穫調査集計レポート)のパッケージです。収穫調査手順における利用場面は以下のとおりです。
1 調査区域の周囲測量とドローンによる空撮
調査区域を設定するため、周囲測量(GNSS等)をおこない、
ドローン空撮によりオルソ画像の作成をおこないます。
2 標本ラインの設定
樹頂点検出ツールを使用してオルソ画像から樹頂点を自動検出し、立木の位置情報を取得します。
標本ライン選択サポートを使用して立木位置情報をもとに、調査区域の込み具合を可視化します。調査区域を代表する標準的な区画を”標本ライン”として設定します。
3 標本木調査
標本ラインに沿って、標本木40〜50本を無作為に選定して、樹種、品質区分、胸高直径、樹高を計測します。
この標本木調査をもとに、樹種や品質区分の配分率が算定され、全立木の径級別本数や材積の計算根拠になります
4 地上レーザ計測
標本ラインに沿って、約10m幅の帯状の範囲内で、OWLによる地上レーザ計測をおこない、すべての立木の胸高直径および位置座標を計測します。併せて標本ラインとして計測した区域面積をOWLManagerで決定します。
この計測により、調査区域全体を代表する立木の径級別本数が得られます。
5 調査データの集計と帳票類の出力
収穫調査集計レポートを使用して、3 標本木調査 および 4 地上レーザ計測のデータを一括集計処理し、図表や帳票類を出力します。
アプリの構成について
収穫調査支援アプリは、下記の 3 種のアプリで構成されます。
- 樹頂点検出ツール (exe ファイル) [PDF]
オルソ画像 (geotiff) と区域測量データ (csv) を読み込むことで、調査区域内の樹頂点が検出されます。検出された樹頂点の位置(緯度経度および平面直角座標)は、csv形式で出力されます。 - 標本ライン選択サポート (Excel マクロファイル) [PDF]
調査地内の立木配置や混み具合を考慮して、適切な標準地となる「標本ライン」を選択できます。標本ラインの始点と終点を周囲測量の杭に設定すれば、現地での標本ラインの位置確認もスムーズに行えます。 - 収穫調査集計レポート (Excel マクロファイル) [PDF]
解析は調査データ(標本木調査、地上レーザ計測、周囲測量 )をExcelシートに入力して、解析実行ボタンをクリックするだけ。集計結果および図表等は、国有林収穫調査復命書の様式でExcel出力されるので、利用者の業務に応じて修正することができます。
なお、上記アプリのライセンスを管理するソフトウエアである「収穫調査支援アプリ ライセンス管理」をインストールしていただきます。
収穫調査支援アプリの動作環境
項目 | 条件 |
Windowsバージョン | Windows10 or 11 (64bit版) |
.NET Frameworkバージョン | .NET Framework 4.7.2以上 |
CPU | 2.5GHz 以上のIntel/AMD CPU |
グラフィクス | OpenGL3以上に対応したグラフィックコントローラ |
メインメモリ | 8GB以上 |
補助記憶装置 | HDD/SSD 空容量600MB以上 |
Microsoft Office (Microsoft Excel)バージョン | Microsoft Office 2016以降 |
その他 | 空きUSBポート1ヶ以上(※2) |
(※2)ハードウェアキー用として常に1ポート使用します。
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