仁淀川林産協同組合様

センター長の中山様(写真左)と鎌倉様(写真右)

森林3次元計測装置OWLをご利用いただいている、仁淀川林産協同組合 佐川集材センター、センター長の中山様(写真左)、鎌倉様(写真右)に、導入の背景や利用状況についてお話を伺いました。

仁淀川林産協同組合様について

― 貴組合の事業内容についてお聞かせください。

仁淀川町の素材生産業者さんが搬出した木を買い取り、樹種、径級、等級、長さ別に仕分けをし製材所などに販売する事業を行っています。

導入の経緯

― 森林3次元計測システムOWLを導入するに至った経緯を教えてください。

導入する以前、間伐等の施業を行う際の見積りは、施業者の手作業や目測に依存していました。森林3次元計測システムOWLによる計測データを利用することで見積りの内容に客観性を持たせることと、森林所有者への円滑な施業提案を目的とし、導入に至りました。

利用状況

― 森林3次元計測システムOWLの利用状況を教えてください。

間伐対象区域の標準地調査に利用しています。利用頻度は多い時で月に10回程度、現在までに計測した累計の森林面積は60ha程度です。標準地調査のデータをもとに区域内の総材積を算出して施業の見積りを実施しています。また、毎木調査はコストがかかるため実施していません。

課題

― 現状、森林3次元計測システムOWLでどのような課題がありますか。

地形データの活用

作業道開設時、計測した傾斜・地形データを利用したいのですが、現状の機能では不十分という意見もあります。例えば、地図データや航空写真のデータ、ドローンで計測したデータ等と連携する機能があれば、計測地点の状況把握をしやすくなり、作業が楽になりそうです。

要望

― 森林3次元計測システムOWLへの要望や期待などありますか。

装置の軽量化、容易に持ち運びをするための付属品

現場は急勾配の箇所が多く移動に苦労するため、本体の軽量化や本体を背負える(両手が使える状態になる)など、持ち運びに関して何か実現されるとうれしいです。

見積り精度の向上

コスト×収入×補助金の額を見積もることによって収支を予想しています。見積りと実績を比較することで見積りの精度を後々検証できるのではないかと思います。また、現状は、森林3次元計測システムOWLの計測データから若干調整(端数処理等)して見積書を作成しているため、計測だけでなく見積りまで支援するようなオプション機能があると大変便利です。

今後の展開

― 今後の展開についてお聞かせください。

計測データと出材データの比較

全林毎木調査を実施し施業を行った後で、出材された材積と森林3次元計測システムOWLの計測による材積との関係を数値化して、今後に活かせることがないか探りたいです。

組合員全体の技術レベル、収益の底上げ

森林3次元計測システムOWLの計測データを使って、より精度の高い見積りを実施し、組合員の収益を上げることに繋げていきたいです。

営業担当者からの一言(インタビューを終えて)

「仁淀川町の木材生産をもっともっと増やしたい」という、中山センター長様の熱い思いを聞くことができ、私共も装置とシステムの開発会社として、もっとお役に立ちたいと思わせるインタビューでした。森林3次元計測システムOWL活用の先進事例として、仁淀川町からますます目が離せなくなることでしょう。
中山様、鎌倉様、どうもありがとうございました!

お客様概要

組織名 仁淀川林産協同組合 佐川集材センター
所在地 高知県高岡郡佐川町
URL 仁淀川林産協同組合 – ホーム | Facebook

本事例作成に関し、仁淀川林産協同組合様のご協力に感謝いたします。

取材年月:2018年3月

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